2017年1月15日日曜日

職業追加パックその3「作家」「ジャーナリスト」「古物研究家」「芸術家」

※現在策定中のためこれらのデータは変更される場合があります。最終更新日2017年1月15日

◎作家
階級:ロワーミドル以上
【概要】
作家は何らかの文学活動に関わる人間を指す。この文学活動には小説家、劇作家、詩人あるいはそれらを跨いでの活動が考えられる。ヴィクトリア朝では識字率の向上、技術の改良等により読書は階級を問わない趣味となっていた。年間1ギニー(1ポンド1シリング)の会費で利用できたミューディーズ等の貸本屋はその証左であろう。そのため文学性よりも娯楽性を重視した大衆向けの作品が花開いた時代でもある。アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズはその最たるものであろう。「オリバー・ツイスト」や「クリスマス・キャロル」で知られるチャールズ・ディケンズも国民作家として貴賤老若問わず愛された。また、アンソニー・ホープによって書かれた「ゼンダ城の虜」のようなロマンスは若い女性たちの憧れであった。
文壇ではブロンテ姉妹、ジョージ・エリオット、エリザベス・ギャスケルら女性やバーナード・ショー、オスカー・ワイルド、W.B.イェイツなどアイルランド系というように社会的に抑圧された人々も活躍していた。
技能:≪芸術(執筆)≫≪母国語≫≪ほかの言語≫≪歴史≫≪図書館≫≪説得≫≪心理学≫個人的な関心2つ

◎ジャーナリスト
階級:ロワーミドル、ミドル
【概要】
 ジャーナリストは新聞、雑誌等の出版物に関わる人を指す。ヴィクトリア時代において新聞を取ることは、スマートフォンを持ちインターネットを使うようなもので、中流階級以上の人々にとって幾つかの新聞を定期購読することは常識であった。
 19世紀後半となるとロンドンだけでも数百紙の新聞、雑誌が刊行されていた。ロンドンの新聞産業の中心としてはシティのフリート・ストリートが知られている。新聞は全国紙に限らず、地方紙も盛んに発行されていた。新聞は会社ごとに高尚か低俗か、保守か革新かと大きくちがっていた。もちろんジャーナリスト自体も大きく異なっていた。高級紙の記者はミドルクラスの人々であるだろうし、低俗な新聞の記者は階級の低い人であるだろう。
 もちろん女性のジャーナリストもいた。1890年からタイムズへ寄稿していたフローラ・ショウは93年にコロニアル・エディターとしてタイムズの植民地ならびに諸外国と呼ばれる国際面を担当し1900年に結婚退職するまでに500本の記事を寄稿した。
技能:≪経理≫≪回避≫≪言いくるめ≫≪図書館≫≪聞き耳≫≪ほかの言語≫≪母国語≫≪説得≫≪写真術≫≪目星≫≪心理学≫

◎古物研究家
階級:ミドル以上
【概要】
古物研究家は古い時代の何らかの物品を扱う人々を指す。この職業の探索者は美術商や古書籍商かもしれないし、個人蒐集家であるかもしれない。ヴィクトリア時代ではエジプト、ギリシア、ローマのような古代文明だけでなく日本や中国、インドのようなアジアへも興味が向いていた。美術品のオークションも盛んでクリスティーズやサザビーズといったオークションハウスでは世界中の珍品が取引されていた。
技能:≪経理≫≪値切り≫≪信用≫≪歴史≫≪図書館≫≪ほかの言語≫≪説得≫≪目星≫個人的な関心2つ、任意の芸術技能1つ

◎芸術家
階級:ロワー以上アッパーミドル以下
【概要】
この職業は彫刻、絵画、音楽等広範な芸術活動に関わる人々を指す。絵画であれば挿絵画家、ポスター画家のような大衆娯楽にかかわる人々や肖像画家のように上流階級とつながりのある人間もいるだろう。音楽であればダンスホールのような場や大邸宅での室内楽、オーケストラと様々な人間が想像できる。彼らには裕福なパトロンがいる場合も考えられる。
19世紀後半の芸術としてはウィリアム・モリスが主導したアーツアンドクラフツ運動やそれを論理的先駆としたアール・ヌーヴォーが挙げられる。ロンドンにおいてはチェルシーやソーホーといった地域に芸術家が多く居住しており美術の発信地となっていた。
技能:≪値切り≫≪歴史≫≪図書館≫≪ほかの言語≫≪目星≫≪聞き耳≫ 任意の芸術もしくは製作 個人的な関心2つ