○結婚式
結婚式には多くのヴィクトリア朝のエッセンスを見つけることができます。なんといってもまずはその衣装でしょう。男女ともに衣装はヴィクトリア朝にルーツを持ちます。1840年、ヴィクトリア女王はザクセン=コーブルク=ゴータ家のアルバートと結婚します。それ以前王族の結婚式で女性は銀色の衣装が着用されていました。しかし、ヴィクトリアはレースで美しく装飾された純白のドレスを纏いました。これを人々がこぞって真似て現在に至るわけです。
ヴィクトリアとアルバートの結婚。ちなみにプロポーズしたのは一目惚れしたヴィクトリア。 この日ロンドンの群衆たちは老いも若きも卑しきも貴きも歓喜に包まれた。 |
タキシードは1870年代のヨーロッパ大陸で喫煙用に用いられたスモーキングという服が起源です。それをプリンス・オブ・ウェールズが取り入れディナージャケットを考案しました。タキシードというのはアメリカのタキシードクラブに由来するものです。イギリスでは現在もディナージャケットと呼ばれています。現在は礼服のタキシードですが、礼服として認められたのは1920年代のことです。
モーニングコート |
フロックコート |
ヴィクトリア女王の娘ヴィクトリアと後のドイツ皇帝フリードリヒ3世の結婚式で供されたウェディングケーキ。 これがきっかけとなりイギリスのウェディングケーキは2~3段となった。 |
クリスマスツリーの発祥はドイツですがヴィクトリア時代に各家庭で飾る風習が出来上がりました。ドイツからやってきたアルバートを歓迎するために女王がツリーを飾りました。これは王室内部のことでしたが1848年にイラストレイテッドロンドンニュースが記事にしました。これを見た上流階級の人々がツリーを飾りはじめ60年代には一般的なことになったようです。
クリスマスツリーを囲む王家の人々 王家は中流階級の人々にとって良い家庭の理想だった。 |
バレンタインデーにチョコレートを意中の相手に渡す風習については様々な説があります。門外漢には理解が及ばないのでヴィクトリア朝を起源とする説もあるということを紹介します。
1868年チョコレート製造者リチャード・キャドバリーは美しく装飾されたチョコレート箱を作ります。
これはバレンタインデー用であったとかなかったとか様々な説があります。美しいデザインの箱は贈答用として人気を博し食べ終わった後も小物入れに利用されました。精巧なチョコレート箱はヴィクトリア朝末期には特別な贈り物と考えられるようになりました。
キャドバリーのハート形のチョコレートボックス |
19世紀後半のバレンタインカード to my valentineは決まり文句 |
記事を作成して思いましたがどうもリア充御用達イベントが多いですね...
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