田舎の貧しい人々は藁ぶきかスレート(薄い石の板)の小屋に住んでいました。最貧の人々は大きな部屋が一つあるのみで少し余裕があれば台所と寝室が別につきました。さらに立派になると4部屋あったり2階まであることもありました。
イングランドの茅葺屋根のコテージ(トマス・ハーディの絵画) |
奥まった場所で身を寄せ合う宿のない子供たち。 写真は1890年ニューヨークのものであるがロンドンにもこのような子供たちがたくさんいた。 |
裕福な家庭の家族の使うスペースは主に3つの空間から成り立っています。私室(chamber)、仕事部屋(workroom)、居間(sitting room)です。
私室はほとんど寝室と同義で化粧室(お手洗いではない)がついていることもありました。幼児にはナースリーという部屋があり、成長すると両親の部屋の上に部屋が与えられました。
次に仕事部屋についてです。夫が手紙を書いたり書類を書いたりする部屋として図書室(library)や書斎(study)があります。妻には同じ目的のブドワールという部屋があり、子供にも勉強部屋(school room)がありました。
マンスフィールド伯爵がロンドン郊外ハムステッドヒースにもつケンウッド・ハウス 他の家々が目にかすむほどの広さであるがこれを凌ぐようなカントリーハウスは無数にある。 |
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